アナフィラキシー、疑似アナフィラキシー、アナフィラキシー促進因子

2012年、府中市立学校児童死亡事故が発生。チヂミの粉チーズによるアナフィラキシーが疑われる。

府中市立学校児童死亡事故を受けて、2013年、日本アレルギー学会の特別委員会が世界アレルギー機構のアナフィラキシーガイドラインを全文和訳。

2014年、日本アレルギー学会が、日本の実情に合わせた「アナフィラキシーガイドライン」を公開。

現在「アナフィラキシーガイドライン2022」が公開されています。

参照:アナフィラキシーガイドライン発刊の経緯、「アナフィラキシーガイドライン初期対応と再発予防の重要性」より、海老澤元宏、国立病院機構相模原病院臨床研究センターアレルギー性疾患研究部、アレルギー(日本アレルギー学会和文誌)、2015

府中市立学校児童死亡事故の翌年、りんごで咽せた小学生男子が呼吸困難でアナフィラキシーの診断下、救急治療を受けました。その後の精査で食物アレルギーは確定せず、心因反応としてカウンセリングを受け、アナフィラキシーに似た症状は無くなりました。

りんごで呼吸困難になった小学生男子は、府中市の隣り、調布市の小学校に通っていたので、府中市立学校児童死亡事故の影響でアナフィラキシーに過敏になっていたようです。

参照:「りんご摂取によりアナフィラキシー様症状を呈した心因反応の1例」鈴木亮平(東京慈恵会医科大学付属第三病院小児科)ほか、日本小児アレルギー学会誌、2013

アナフィラキシーの概要と診断時の注意点、2022、鈴木亮平、日本アレルギー疾患療養指導士認定機構ウェブサイト

心因反応でアナフィラキシーが悪化することもあります。辛さ悲しさのストレスはもちろん、楽しくても非日常的なこと(旅行など)は要注意です。

喘息心臓病精神病アルコールなどもアナフィラキシーを悪化させます。

参照:アナフィラキシーガイドライン2022、日本アレルギー学会

院長先生も日本アレルギー学会に所属しています。

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