納豆の効用と珍しい納豆アレルギー

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2025.07.10
2025.07.04
2025.07.04
2025.07.01
2025.06.26

効用

発酵性大豆食品の摂取増で死亡全体のリスクが低下し、納豆の摂取増で循環器疾患死亡のリスクが低下します*。

納豆には、味噌やテンペには無い特有の制癌作用があります**。

ナットウキナーゼ血栓溶解、美白
リゾチーム様の酵素溶菌効果
ビタミンK2骨粗鬆症予防
ポリアミン抗炎症/抗酸化作用、血栓溶解
ジピコリン酸抗菌
サーファクチン血栓溶解
多糖類/水溶性食物繊維整腸作用
エクオール(効果の高いイソフラボン)更年期障害/骨粗鬆症予防、前立腺癌/子宮癌抑制
納豆抗菌ペプチド(特許第6464507号)抗菌、抗癌

参照:納豆の最新情報―COVID-19感染から癌予防まで―、倉敷芸術科学大学名誉教授、須見洋行

*「平成2年(1990年)と平成5年(1993年)に―中略―40~69歳の方々のうち、研究開始から5年後に行った食事調査票に回答し、がん、循環器疾患になっていなかった約9万人を、平成24年(2012年)まで追跡した調査結果にもとづいて、大豆食品、発酵性大豆食品摂取量とその後の死亡リスクとの関連を調べた結果を専門誌で論文発表しましたので紹介します」(BMJ 2020年1月)。国立がん研究センター、がん対策研究所予防プロジェクト

**納豆抗菌ペプチドの抗がん剤への応用、伊藤英晃(秋田大)、化学と生物、日本農芸化学会2019

納豆アレルギー

納豆アレルギーは主に遅発性で約半日後に発症し、重症化しやすいです。ネバネバ成分PGA(ポリグルタミン酸)が主要アレルゲン。「PGAの感作経路は,クラゲ刺傷時のクラゲPGAの経皮曝露によると推察されている.納豆アレルギー患者の多く(約90%)がマリンスポーツ歴を有することもその根拠の1つである.」

参照:成人の食物アレルギー:ジベレリン制御タンパクアレルギーと納豆ポリガンマグルタミン酸アレルギー、猪又直子、日本小児アレルギー学会誌2023

クラゲ刺傷が少なくてもホタテガイ養殖従事者には納豆アレルギーが多い、という学位論文もあります***。納豆アレルギーは「極めて珍しい食物アレルギー」であると黒鳥先生。

***北もるい地域におけるホタテガイ養殖従事者の納豆アレルギーに関する調査研究、黒鳥偉作、北海道大学2023

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